旅館・温泉宿のホームページで自社予約を増やすには|手数料との付き合い方

カテゴリ:業種別 最終更新:2026年6月28日 読了:約9分 監修:オリウェブ編集部(株式会社クランビー)
この記事の結論予約サイトはやめなくていい。集客の入口として活かしつつ、自社ホームページを「指名で選ばれ、直接予約できる場所」に育てるのが現実解です。鍵は写真・プラン・空室と予約の導線・電話の4点。

「予約サイト(OTA)の手数料が重い。でも、やめたら予約がゼロになりそうで怖い」——旅館・温泉宿の経営で、これは多くの方が抱える悩みです。結論から言えば、予約サイトをやめる必要はありません。広く知ってもらう入口としては今も強力です。大切なのは、それと並行して自社ホームページからの直接予約(自社予約)を少しずつ増やすこと。この記事では、何を整えれば自社予約が増えるのか、手数料とどう付き合うのかを、煽らず中立に整理します。

予約サイトと自社予約は「敵」ではなく役割が違う

まず前提を整えます。予約サイトと自社サイトは、どちらが正解という話ではなく、役割が違うチームだと考えるのが現実的です。

つまり、予約サイトで知ってもらい、最終的に「ここで直接予約しよう」と思ってもらう流れを作るのが理想です。多くのお客様は、予約サイトで宿を見つけたあと、必ずと言っていいほど宿名で検索して公式サイトを確認します。そのとき公式サイトが古かったり情報が薄かったりすると、せっかくの指名検索を取りこぼします。逆にここが魅力的なら、直接予約に流れてくれる可能性が上がります。

手数料の構造を、中立に理解しておく

予約サイトには、掲載や送客の対価として手数料がかかるのが一般的です。料率はサイトやプランによって幅があり、おおむね宿泊料金の1割前後から、条件によってはそれ以上になることもある、とよく言われます(実際の料率は契約条件で変わるため、必ずご自身の管理画面・契約書でご確認ください)。これは「悪いもの」ではなく、新規のお客様を運んでもらうための正当なコストです。

ポイントは、すべてを予約サイト経由にすると、その手数料が売上全体にかかり続けること。仮に年間の予約のうち一部でも自社予約に置き換われば、その分の手数料は宿側に残ります。だからこそ「予約サイトをやめる」のではなく「自社予約の比率を少しずつ上げる」という発想が、無理なく効きます。

自社予約を増やすために必要な4つの要素

では、自社ホームページの何を整えれば直接予約が増えるのか。優先度の高い順に4つに絞ります。

1. 写真:宿の価値はほぼ写真で決まる

旅館・温泉宿の予約は、写真で行きたくなるかどうかが大半です。客室、露天・大浴場、料理(お品書きが伝わる寄りの写真)、館内や庭、そして季節の風景。スマホで明るく撮るだけでも印象は大きく変わりますが、料理と客室・お風呂は、できれば一度プロに撮ってもらう価値が高い部分です。撮影のコツや内製の限界については良い写真が用意できないときの考え方も参考にしてください。注意したいのは、過度な加工で実際と印象が大きく異なると、口コミ評価に跳ね返ること。「実物より良く見せすぎない」誠実さが、結局はリピートにつながります。

2. プラン:予約サイトと同じか、それ以上に分かりやすく

「1泊2食付き」「素泊まり」「記念日プラン」「連泊割」など、宿泊プランは検討の軸そのものです。各プランに何が含まれるか(食事・部屋タイプ・チェックイン時間・人数)を箇条書きで明快に。予約サイトの掲載文をそのまま流用せず、自社サイトだからこそ写真と物語を添えられるのが強みです。公式限定の特典(早めのチェックイン、ウェルカムドリンク、地元の小さなお土産など)を一つ用意すると、「公式で予約する理由」が生まれます。

3. 空室・予約の導線:迷わず予約まで進めるか

どれだけ写真とプランが良くても、「で、どこから予約するの?」が分かりにくいと離脱します。各ページの目立つ位置に「予約する」ボタンを置き、空室状況の確認から予約完了まで、できるだけ少ないステップで進める設計にします。自前で予約システムを一から作る必要はなく、宿泊管理システムや予約エンジンと連携させ、その予約ボタンを自社サイトに自然に組み込むのが現実的です。スマホで見ている人が多いので、指で押しやすいボタンサイズと、画面下に固定された予約ボタンも有効です。

4. 電話:年配のお客様と「最後のひと押し」のために

温泉宿は、ネット予約に不慣れな層や、相談しながら決めたいお客様も少なくありません。電話番号を全ページの分かる場所に置き、スマホではタップで発信できるようにしておくこと。「お部屋の相談・お祝いのご要望はお電話で」と一言添えるだけで、こぼれていた予約を拾えます。電話は手数料ゼロの直接予約であり、会話の中でアップセル(食事のグレードアップ等)もしやすい、見落とされがちな強い導線です。

「公式で予約する理由」を一つ作る

お客様が予約サイトではなく公式サイトを選ぶのは、そこに分かりやすいメリットがあるときです。よく使われるのは、公式予約限定の小さな特典、わずかな料金差、柔軟な相談対応など。派手な値引き合戦をする必要はありません。むしろ「公式なら、お祝いやアレルギーの相談に直接乗れます」といった、人としての安心感のほうが、宿の価値と相性が良いことが多いです。予約サイトの規約(料金の同一性に関するルール等)に触れない範囲で、無理のない形を選んでください。

料金の目安と、オリウェブの場合

旅館・温泉宿のホームページ制作費は、ページ数・撮影の有無・予約システム連携の範囲で大きく変わります。一般的には数万円から数十万円程度と依頼先によって開きがあります(規模により上下する目安です)。古い公式サイトを今の写真とプランに作り替えるだけでも、指名検索の取りこぼしは減らせます。相場の見方はホームページ制作費用の相場もあわせてどうぞ。

オリウェブの場合は、制作プランが初期59,800円+月額4,980円(税込・サーバー/ドメイン/SSL込み)、更新作業もまとめてお任せしたい場合はおまかせ運用プランが初期59,800円+月額14,800円。すでに宿のサイトデータをお持ちなら持ち込みプランが初期0円+月額4,980円です。ページ追加は1ページ9,800円。契約に縛りや違約金はなく、サイトのデータはすべてお客様のもの。万一の解約時もデータはそのままお渡しします。長期契約に不安がある方は月額制ホームページの「縛り」の見分け方も読んでおくと安心です。

まずどこから手をつけるか

一気に全部やろうとすると止まります。順番としては、(1)今ある写真を見直し、客室・お風呂・料理の代表カットを最新に、(2)プラン内容を分かりやすく書き直す、(3)予約ボタンと電話の導線を全ページに、(4)公式予約の理由を一つ用意する——この順で十分です。予約サイトはそのまま走らせながら、自社サイトを少しずつ育てれば、手数料の重さは時間をかけて軽くしていけます。

「自分の宿はどこを直せば直接予約が増えそうか」を客観的に知りたいときは、オリウェブの無料ホームページ診断が使えます。メール登録は不要で、その場で改善ポイントを確認できます。旅館サイトの雰囲気をつかみたい方は、旅館の制作例ページもご覧ください(実在の宿ではない、制作イメージを示すための架空の制作例です)。

よくある質問

予約サイト(OTA)はやめた方がいいですか?
基本的にやめる必要はありません。まだ宿を知らない人に見つけてもらえる集客の入口として今も有効です。並行して自社サイトを育て、直接予約の比率を少しずつ上げるのが現実的で、手数料の負担も無理なく軽くしていけます。
自社サイトを作れば予約サイトの手数料は減りますか?
自動では減りませんが、予約の一部が自社の直接予約に置き換われば、その分の手数料は宿側に残ります。鍵は、宿名で検索した人が公式サイトで魅力を感じ、迷わず予約まで進める導線を整えることです。
予約システムは一から作る必要がありますか?
必要ありません。多くの場合、既存の宿泊管理システムや予約エンジンと連携し、その予約ボタンを自社サイトに自然に組み込む形で十分です。一から自作するよりコストも運用負担も抑えられます。
旅館のホームページ制作費の目安は?
ページ数や撮影、予約連携の範囲で幅があり、数万円から数十万円程度と依頼先によって開きます(規模により上下する目安です)。オリウェブは制作プランが初期59,800円+月額4,980円(税込・サーバー等込み)、ページ追加は1ページ9,800円です。
何から始めるのが効果的ですか?
まずは写真の見直しが効果的です。客室・お風呂・料理の代表カットを最新にし、次にプランを分かりやすく書き直し、予約ボタンと電話の導線を全ページに置く——この順がおすすめ。迷う場合は無料診断で改善点を整理できます。

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